車と楽しく付き合う方法をご紹介します!

まずは安全な所に避難

現代のクルマは信頼性が非常に高く、減多なことでは故障しませんが、それでもまったくトラブルがないわけではありません。

 

もし故障が起こったら、最初にすべきことは何でしょうか? そうです、高速道路でも一般の道路でもほかのクルマの邪魔にならないような場所を見つけて止め、すぐにハザードランプを点灯することです。クルマから降りるときにはくれぐれもまわりの交通に注意してください。交通量が多く、路側帯や駐車スペースがない道路ではクルマを止めること自体が危険であり、自分もまわりも常に脅成にさらされてぃることを忘れないでください。

 

ハザードのほかに、少なくとも50m後方には三角反射板を置ぃて、他のクルマに注意を促してください。ついでに言えば、そのためにもふだんから燃料切れには注意していてください。燃料切れは故障ではありませんが、同じように危険だからです。

 

 

情力を利用する

 

もし故障の原因が明らかにエンジンとわかり、しかも何か大きな機械音がして止まったり、力が出なくなったとしたら、重大なトラブルを抱えてぃる証拠です。

 

その場合はマニュアルならニュートラルにしてクラッチを切り、オートマチックならセレクターを“N''にしてください。”Pと”Rはクルマが壊れてしまうため禁物です。ニュートラルなら、それ以上にはエンジンが傷まずにすみますし、またハザードをつけながら、なんとか惰力でクルマを安全な場所まで動かすことができるのです

 

それとは違って、特に異常な音がすることもなくエンジンが止まった場合も、実はあなたにできることはそう多くありません。どちらの場合もエンジンが回っていなければフレーキのサーボ(倍力装置) が働かず、ふだんよりはるかに強い力で踏まないとブレーキが効かなくなることだけは覚えておいてください。

 

現代のクルマは燃料系統や点火系統が電子制御式になっており、残念ながら、道路脇で行う程度の作業では直せないことがほとんどです。

 

 

 

バッテリーをチェック

 

ただし、中にはあんがい初歩的な作業で直ることもあります。そのひとつがバッテリーケーブルの接触不良からくる故障です。

 

ボンネットを開けてバッテリーのプラス極とマイナス極につながっているワイアを点検してみてください。ゆるんでいたり、酸化していたりして(その場合はまわりに白い粉が吹いています)、接触不良を起こしている可能性があるからです。

 

それでもエンジンがかからなければ、もうあなたにできることはありません。あとは救助を呼ぶだけです。オートマチックのクルマも電子制御式であることには変わりありませんが、もしオートマチック自体に故障の原因があるとしたら、その場合は緊急モード(いわゆるフェイルセイフ機能) が付いているのがふつうなので、変速そのものはいつもと違って多少おかしくなりますが、少なくとも自宅に帰り着くくらいはできるようになっています。

 

 

 

オーバーヒートしたら

 

もし走行中にエンジンがオーバーヒートしたら、考えられる可能性でいちばん多いのは冷去ファンが回っていないことです。

 

現代のクルマは電気モーター式ファン(電動ファン)がふつうで、原因はその配線がゆるんだとか断線したとか、あるいはクーラント(冷去口液)が一定以上の温度になると自動的にファンを回すセンサーの故障であることが多いのです。

 

冷却系統は加圧されているため沸点は100° C 以上であり、その近辺であればまだ心配は要りません。この場合はエンジンをいったん止め、しばらくして冷えたのが確認されたら、最寄りの工場まで運転して行ってかまいません。それ以外の可能性でおもなものはクーラントの不足です。

 

原因は冷去「システムのどこかが洩れているか、あるいはシリンダーのガスケット(パッキン) が不良品であることが多いのですが、後者の場合はテールパイプから白い煙(実際には水分が蒸発したもの)が出てきますから、すぐにわかります。どちらのケースもまずはエンジンを冷まし、クーラントを足して(こんなときはふつうの水でもOK)、冷却液の温度に注意しながら修理工場までゆっくりと運転して行ってください。

 

クーラントを注ぎ足すときは、水温が充分に100° Cを下回るまでは絶対にラジエターのキャップを開けてはいけません。開けるときは、手が火傷しないように厚手の布などをあてがいながら、キャップをゆっくりと、注意深く回してゆるめ、中で高まった圧力を逃がすようにしてください。クーラントの足しかたはエンジンをアイドリングで回しながら徐々に行います。エンジンを止めたまま急に冷たい液体を入れると鋳物のシリンダーブロックやヘッドが歪んでしまうからです。

 

 

 

路肩はとにかく危険

 

現代のクルマはそもそも故障が少ないのと、逆にいざ起こってしまうと専門家以外はなかなか手が出せないので、ふだんあなたに必要な工具は唯―バンクしたときにタイヤ交換をする工具くらいなものです。

 

しかもそのパンクでさえ、日頃きちんと扱われ、定期的に交換されていれば非常にまれにしか起こりません。けれども、いったんパンクが起こってしまうと、交通の激しい道端や高速道路では、たとえ路側帯がある場所でも作業に非常な危険を伴うのは事実です。

 

特に、夜が危険です。ですからそういう状況のときは、たとえタイヤがベチャンコになってもそのまま走ったほうが結果的に安全です。とにかくできるだけ本線から離れ、安全な場所までゆっくりと運転して辿りつくことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイトリチューのクルマ出張買取鑑定団