車と楽しく付き合う方法をご紹介します!

タイヤはクルマの命です!

タイヤは間違いなく、クルマのうちで最も重要な部品です。なぜなら、それはクルマと路面を結ぶ唯一の接点であり、クルマのすべての動き、すなわちクルマが走り、曲がり、止まる力はタイヤを通してのみ伝えられるからです。

 

したがって、タイヤを常に最適な状態に保つこと、なかでも空気圧をメーカーの指定どおりきちんと守るのは非常に重要です。その証拠に、たとえば指定圧と比べてたった0.2キロ低いだけでハンドリング(操縦性のこと)に影響が出てしまいますし、タィャの寿命も短くなってしまうほどです。

 

ただし、高ければよいというものでもありません。空気圧が高すぎると路面との接触面積が小さくなって接地面の中央部分だけが減り、乗り心地も悪くなります。

 

けれども、やはり低い場合のほうがより深刻だとは言えます。すでに述べたデメリットのほかに、発熱を伴ってタイヤの接地面の剥離やブロー(タイヤが破裂して空気が一気に抜けること)を引き起こす可能性もあります。

 

しかも、剥離やブローは通常、高速で走っているときに突然起こるため、深刻な事故につながりかねないのです。また、空気圧の不足は燃費の悪化も招きます。タイヤメーカーのミシュランによれば、空気圧が0.5キロ低いと燃料消費はざっと12%増え、それが1キロになると、なんと30%もの余計な燃料を消費するというのです。

 

 

タイヤの傷にも注意が必要!

 

では、空気圧さえ守っていれば良いのかというと、そうではありません。ブローの原因にはもうひとつ、傷の問題があります。

 

傷は目で見てもわからないこともあります。タイヤの中でいちばん傷つきやすいのがサイドウォール(横っ腹の部分)です。ここを歩道の縁石などでひどく打ちつけたり、尖った石に乗り上げたりすると、タイヤのカーカス(腹の部分を形成する内部の枠組み)に損傷を受けることがあるのです。

 

サイドウォールの損傷はしばらく時間が経つとその部分が膨らんできて、外からもわかることがあります。ですから、旅行などに出掛ける前にはサイドウォールを点検しておくことをお勧めします。サイドウォールが傷ついているタイヤは修理できませんので、もったいないですが新品と交換するしかありません。

 

 

 

タイヤのパンクはわかる

 

それに対して、いわゆるパンクは通常、空気圧の減少がゆっくりしているのでブローほど危険ではありません。たいてぃの場合、それは金属の破片や鋭く尖ったガラスなどが接地面に突き刺さって起こります。

 

バンクは経験豊富なドライバーなら、クルマが完全に不安定になる前に気づくことができます。空気が抜けたのが後輪だとすると、クルマはオーバーステァになりやすく、ごくふつうのスピードでも動きがジグザグするので簡単にわかります。

 

これが前輪の場合だとアンダーステア(同上)がひどくなり、ハンドルがパンクしたタイヤのほうへと引っ張られます。バンクは早めに発見されれば完全にペチャンコになる前にクルマを止めることができ、そのまま修理できます。けれども、それに気がつかないでベチャンコのまま走ったとしたら、傷みがひどいため、たとえ修理で元どおりになったように見えても、使うのは危険です。

 

 

 

タイヤのローテーションは前後で

 

ふつうリアのタイヤは、平均的なパワーの前輪駆動車の場合、フロントのタイヤの2倍は長持ちします。また、逆にパワフルな後輪駆動車(FR)のフロントタイヤはリアタイヤの2倍近く長持ちします。

 

自動車メーカーは、タイヤが有効寿命の半分くらいに減ったら前後のタイヤを互いに入れ替える(ローテーション)ように勧めています。もちろん、それにはフロントとリアのサイズが同じであることが条件です。

 

いずれにしても、実際にそうするかどうかはオーナーの都合しだいで決めてもかまいません。というのも、ローテーションを行った場合はいずれ一度に4本全部を取り替える必要があり、まとまったお金が必要ですが、そうでない場合はとりあえず減った2本だけですむからです。

 

ただし後者の場合は、それをしたあとドライな路面でハンドリングが微妙に変化したのに気づくかもしれません。というのも、タイヤには溝がありますが(いまやFl にも!)、新品に替えてすぐのタイヤはそれが深いためスリップアングルがやや大きくなる一方、古いタイヤはそのままだからです。

 

 

 

同じ銘柄のタイヤを選ぶようにする

 

タイヤはたとえサイズが同じでも、銘柄が違えばその特性も違います。したがって、基本的には1台のクルマに複数の銘柄を混ぜないほうが良いのですが、もしどうしてもということでしたら、少なくともそのうちの2本は同じ銘柄のものを使い、さらにできることなら、同じアクスル(車軸=フロントかリアかということ)には同じ減り具合のタイヤを選んで付けてください。

 

もしあなたが高性能車に乗っているなら、交換用の新品タイヤはタイヤショップやアクセサリーショップからではなく、そのクルマのディーラーから買うのがいちばんです。というのも、タイヤメーカーはポルシェ、フェラーリ、BMW等々の自動車メーカーから個別に出される品質基準に従ってタイヤの仕様を細かく調整し、納めているからです。

 

したがって、見た目にはサイズをはじめトレッドパターン(接地面の模様)などが寸分違わないように見えても、実はこちらがポルシェ用、あちらがフェラーリ用といった具合に、厳密には違うタイヤと言ってよいのです。

 

 

 

車の足もとのオシャレはタイヤから

 

ドライバーの中には、標準で付いてきたホイールやタイヤに飽きたらず、個性的なデザインや高性能なものを選んで装着し、楽しむ人たちが少なくありません。

 

その場合、ホイールはたいてい元のものより径が大きく、タイヤは偏平率が小さい(横から見てサイドウォールが低い)ものを選ぶのがふつうです。

 

わざわざそぅする理由は、カッコよく見えたり、スポーティーに見えるからと言う人もいれば、ハンドリングがキビキビするからと言う人もいます。それはともかく、気をつけてほしいのは違法改造にならないようにということです。タィヤがボディの幅より外側にはみ出すのは違法改造なのです。

 

ホイールとタイヤはセットで使うものです。正しい組み合わせを選ぶに当たって、いくつか注意事項を掲げておきますので、覚えておいてください。

 

 

 

《サイズ選びは慎重に》

 

どんなクルマでも、タイヤの偏平率を小さくするならホイールはより大きな径のものにしなければなりません。その理由は、新しいタイヤとホイールの組み合わせによって得られる外径寸法は元の組み合わせとほぼ同じでなければならないからです。

 

もし元より小さいと、同じスピードで走ってもエンジンはより多く回転するようになります。当然、クルマはやかましくなりますし、燃費も確実に悪化します。それだけでなく、車体と路面のあいだの間隔が狭くなり、車輪がフェンダーの隙間に対してひどく小さく見えたりします。

 

逆に元より大きければ、どのギアでも加速のビックアップ(初期反応)が悪くなります。ホイールのオフセット量は、できるだけ元のものに近くしなけれは`なりません。そうでないと、ハンドル操作に応じた前輸の向きが元の設計と狂ってしまいます。取り替えたタイヤ(およびホイール)がフェンダーの内側でゆとりを持って収まるようにしなければなりません。ハンドルをいっぱいに切っても、何かに当たったりしてはいけません。

 

 

 

《悪影響も考慮して》

 

足もとのオシャレは、より大きな径のホイールとより小さな偏平率(ロープロファィル)のタイヤを選ぶのが最近のトレンドであることはすでに述べました。

 

ロープロファイルのタイヤはふつう、標準型より幅広のリム(タイヤと接触する部分)が必要となります。ロープロファイルはサィドゥォールが低くて硬いため、ハンドリングがキビキビとし、接地面積も広いのでグリップも高くなります。けれども、その一方で低速の乗り心地が荒くなり、路面の不整 (この場合はトラムライニング=縦縞)に影響されて、ハンドルがチョロチョロと勝手に取られる傾向があります。

 

さらに言えば、タイヤの幅が広いので、クルマを正面から見たときの面積(前面投影面積)が大きくなり、ごく僅かではあるものの、空力特性(工アロダイナミクス)に影響を与えたり、燃費が悪くなったりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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